一高体操マンからのメッセージ
1ヶ月前に学校が再開し、一高体操の練習も始まった。コロナ禍で不安が大きい中、3密を避けながら、みんなはクラスメイトとコミュニケーションをとり、一高体操を懸命に練習した。その中で、徐々にみんなの顔に笑顔が増えていく様子が私は嬉しかった。少しずつ友情の輪が生まれ、それはクラス全体に大きな広がりを見せた。そして一高体操全クラス合格、今年も大きな歓喜が沸き上がった。しかし、「高校生活はまだまだこれからだ。一高体操を通して学んだことがあるはず、それをこの先に活かしてもらいたい。辛いことがあると思うが、そこから学べることもたくさんある。仲間を大切に、様々なことにチャレンジだ!さあ「一高青春ストーリー用意!はじめ!!!」
生徒のみなさんへ
この度、新型コロナウイルス感染防止対策のため臨時休校になり、保健体育科では自宅で簡単に体育(運動)を行える、「一高体操」の動画を配信します。みなさんの健康の保持増進や、運動不足とストレスの解消、そして一高生としての伝統を繋ぐことを目的に配信します。
2・3年生は、単に動きを模倣するだけなく、映像の解説を見て体全体をしっかり動かしてください。65年位前にできた体操ですが昨今、注目されている体幹や肩甲骨、そして全身をつかう体操で、非常に高い運動効果を得ることができます。1年生は見様見真似で構いませんので、まずは一通り練習してください。休業明け体育の授業で学習しますのでお楽しみに。
そして、今回動画配信するのは、新シリーズ「行け!一高体操マン!」です。一高体操マンと一緒に、無理のない範囲で練習し、未来への活力を高めていきましょう。
保健体育科
一高体操の歴史(「進修百年」(1997)より抜粋)
昭和20年代後半に,柔軟基本体操,いわゆる「一高体操」が作られた。これは,従来のドイツ式体操に代わって,YMCAでのデンマーク式体操を基礎にして,戦後、保健体育科の入江信太郎教諭(中学校35回卒,昭和16年~昭和40年在職)が体系付けた。①上下肢の運動,②胴体の運動,③跳躍の運動,④総合調整運動の4部15の運動から成っている。誘導振に始まり12回体操で終わりに近づき,誘導振で終わるものである。昭和29年(1954)にきちんとした形に整えられた。入江教諭転出後,一高体操は完全版からダイジェスト版となり今日に至る。現在も新入生は,体育の時間にこの体操を覚えることから本校の生活が始まると言っても過言ではない。
入江信太郎先生名言集(「進修百年」(1997)より抜粋)
・私がいた頃は完全版を1年生に1年間やらせました。2年生になると新一年生とは体が全然違います。
・YMCAで教えたデンマーク式体操を海軍が採用して海軍の体操となりました。一高体操もデンマーク体操を基につくりましたから、一高体操は海軍の体操の兄弟といえるでしょう。
・一高体操を始めたのは徒手体操があらゆる運動の基礎となること、さらに一高は進学校だから、進学にはまず体力が基本だと考えたからです。人間だれでも体力が衰えば、気力や・知力も萎えるものです。
・胸一杯新鮮な空気を吸って光を思う存分浴びて体を動かしてこそ体力も気力も自然に湧いてくるのです。